おしは走った。

走って走って…一軒の家に、辿り着いた。

チャイムを押す。

「…おしちゃん?」

後ろを振り返ると、丁度、鎹・陸(b00288)が帰って来た所だった。

「…陸さん…。」

「なぁに?…恋のお悩み?」

にっこり笑う陸には、全て見透かされているようだった。

「まぁあがってって。お茶でも淹れるわ♪」
「そろそろ、来る頃だと思ってたわ。」

「え、何故です?」

「だって、ノエルくんも好きなの、分かっていたもの。
 …黙っているなんて、しないと思ったの。」

「はわ…陸さんは凄いのですねぇ…。」

「それで、結果は出ているの?」

「…はい。」

「どちらにするの?」

「…おしは…      …と、お付き合いしようかと。」

「あら、なんで?」

「…それが、皆が幸せになれる道かと。」

「おしちゃん。」

「は、はい。」

「それで、おしちゃんはどう思ってるの?」

「おしは、それで良いと思うのですが…。」

「んーじゃあ、おしちゃんは、その人の方が、好きなのね?」

「…うんと…」

「…答えられないって事は、それはおしちゃんの気持ちじゃないんじゃない?
 彼らが聞きたいのは、そんな答えじゃないでしょう?」

「………そうですね…。」

「…そんなに直ぐに、答えを決めるものでもないじゃない。
 ヘタに早く答えを出そうとするより、ゆっくり悩んで答えを出したら?」

「…はい。…でも…」

「ん?どしたの?」

「…2人の顔を見ると、恥かしくなってしまって…。結社に顔出しが……」

「んー、でも、ちゃんと話してみて、自分の気持ちを確かめるのも大切よ?」

「は…はい…」

「まぁ、悩め悩めーw 私にはどうにも出来ないしねぇ。」

「…はい。…あの、陸さん。」

「んー?」

「陸さんは…彼氏さんの事、好きですか?」



その時、陸は満面の笑みで、答えた。

「…大好きv」

とっても、幸せそうな笑顔。

目の奥が輝いていて、鈍感なおしでも直ぐに分かった。

あぁ、この人…本当に、恋をしているのだなぁ…と。


今は意識しすぎてしまって、マトモに顔を見れないけれど。

答えが出るまで、少しだけ、待って貰おう。

少なくとも、答えが出るまで、仲良くして貰おう。

貰ってばかりで、少し申し訳ないけれど。

明日は結社に、また顔を出そう…と、思った。


答えを出すのは、申し訳ないですが、もう少し考えさせて下さい。
……やっぱり私は、文字を書くのは苦手だ。