(ベッドの隅に、リトルさんが座っている)
(よく見ると、リトルさんの隙間から、その黒兎を抱き抱えている忍が見える)
(机には、いつもの日記が放置されている)

ど、どうしましょう…。

今、色々なことがありまして…

こ、ことばにあらわせない……


(最後の方はぐにゃぐにゃな文字になっている)
(下の方に、次の日に追記した文がある)

(次の日の日記)


昨日、サベッジさんに…会いました。
それで…何か…


…サベッジさんは…おしのことが好きで…
その好きは…他の人の好きじゃなくて…

よ…ヨメって…ヨメって……(赤面)

…意味分かって言ってるのでしょうか…っ(がたがた)

しかも、抱き起こそうとしてくださったサベッジさんのこと…
…びっくりしてリトルさん(鉄球)で殴っちゃったんですよね…!(かたかた)
あ、あとでもう一度謝らなければ…っ(汗)

こ、こんなことを言われたのは初めてで…動揺してしまいました…。

…でも、サベッジさんの気持ちは確からしくて…
おしはそれに、答えなければいけなくて…

……難しいです…。


サベッジさんが幸せだと思うようにしたいですが、それでは駄目なのですよね。
自分の気持ちを返さないといけないというのが……難しいです…。
自分の気持ちが…よく分からないです…(汗)



それに…おしは忍びで…人ではなくて…
忍びは主のために死なないといけなくて…

でも、忍びは辞められるかもしれなくて…

サベッジさんに言われるまで…考えてもみませんでした。
忍びって…覆せないものだと思っていました。
辞められないものだと思っていたのですが…

やめられるかもしれない。

でも…

やめ方が分からない…

ばばさまや、里の人に聞くのは怖くて…
…この事について聞ける人は、1人しか思い浮かびません…。
……手紙で、聞いてみましょうか…。




…忍びがやめられるなら…やめたい…
だっておしは……

……人に、なりたい…